インターネットの【速さの決め手】はここにあった!!
インターネットの速度が遅くなるのはなぜ?

光回線なのに、インターネットのスピードが遅かったり、動画視聴の途中で固まってしまったりした、なんて経験を耳にしたワン。
どうしてなんだワン?

インターネットの速度が遅くなる原因は様々なの!
ここでは考えられる原因について、ひとつひとつ解説していくね!
マニアックな知識も含まれるから、これを読み終わるころにはあなたも回線マニアの仲間入りだよ!
通信が遅くなる主な原因

インターネット遅くなる原因として、考えられるものをいくつか挙げていきます。
回線が混雑している
NTT回線の場合、まずは基地局内で4分岐され、その後局外のスプリッタ(インターネットの為の信号の分岐器)で8分岐されています。
よって4×8=32となり、1本の光ファイバーに対し最大32ユーザーまで利用できる計算です。
よく「集合住宅タイプが遅くなるのは、1本の回線を建物内で分岐させて複数の部屋で共有しているから」と言われていますが、実は集合住宅タイプに限らず戸建てタイプでも同じ事は起こり得ます。
戸建てだろうが集合住宅だろうが、最終的に各家庭に使用される回線は最大32分岐のうちの1分岐であるためです。
つまり、集合住宅タイプは最終的な32分岐を建物内で行っているという違いのみであり、局外でのスプリッタで共有するユーザーの数が多くなれば回線が混雑し、速度低下を招く可能性が高まるということになります。
プロバイダ側の問題
プロバイダとは、インターネットと回線事業者(NTT、KDDI等)を繋げる役割を担っている接続事業者を指します。
例えば、利用者がフレッツ光やau光などの光回線を自宅に引いた場合、パソコン等でインターネット接続をするためには別途プロバイダと契約をしなくてはなりません。(光コラボやNURO光等、プロバイダがセットになっている光回線を除く)
基本的に、プロバイダは「インターネット回線のスピード」には関係ありませんが、「インターネット回線の安定性」には関わっています。
プロバイダが混雑していたり、設備が弱くトラブルが起こりやすかったりすると、安定性が失われ速度低下の原因となります。
通信方式と接続方式の問題
『IPv4』や『IPv6』といった通信方式を耳にしたことはあるでしょうか?
『IP』とは「Internet Protocol(インターネットプロトコル)」の略で、インターネットプロトコルは『インターネットでデータ通信を行う際の基本的なルール』に当たります。
『v4』や『v6』の『v』はバージョンという意味であり、『v4』よりも『v6』の方が新しい規格です。
インターネットに接続されたコンピュータには、IPアドレスと呼ばれる固有の番号がそれぞれ割り当てられており、そのIPアドレスによってそれぞれ個々のコンピュータを識別しています。
IPv4のIPアドレスは32ビットのデータで構成され、2の32乗個(約43億個)のアドレスを格納でき、このIPアドレスの数だけインターネット接続が可能となります。
しかしながら、世界的なインターネットの普及によって、現在では一人に一個アドレスを割り当てられません。
そこで新しいIPアドレスを用意するために新規格『IPv6』が誕生しました。
IPv6アドレスは「128bit」で構成されているため、2の128乗通り(約340澗個)のアドレス数を格納できます。
これは実質無制限ともいえ、世界的にも有り余るアドレス数を保持できる計算です。
ただし、圧倒的に多くのIPアドレスを使用できるからといって、それだけでIP6の方が高速な通信が行えるわけではありません。
通信速度には、以下で解説する「接続方式」が大きく関わるためです。
PPPoEとIPoEについて
『PPPoE』や『IPoE』とは接続規格の事です。
まずはPPPoEから確認していきましょう。
かつての電話回線からダイヤルアップしてプロバイダを介しインターネットに接続していたときの技術を応用して、LANの規格であるイーサネット上で接続する通信方式のことを「PPPoE方式」と呼びます。
もともとは電話回線であることからイーサネットと直接の通信はできず、接続にはIDとパスワードの入力が必要になります。(そのため、トンネル方式とも呼ばれています。)
一方で、IPoEは最初からイーサネットを用いる前提で考えられており、事業者側のネットワークと直接接続を行って、直接イーサネットとIP通信を行う通信方式を指します。
こちらは「ネイティブ方式」と呼ばれており、接続の際にIDやパスワードが必要なく、簡単かつスムーズにインターネット接続が可能です。
IPoEは直接イーサネットと通信を行う為、PPPoEに比べて通信速度が速くなるといわれており、安定性が高いのも特徴です。
IPoEはまだ普及しきっていない
IPoEは新規格であるIPv6にのみ対応しているため、まだまだ限定的な方式です。
なお、巷で「IPv6の通信速度が速い」と言われているのはIPoEの接続規格を利用できるのがIPv6のみだからという点が大きいでしょう。
また、IPv6でIPoEを利用するためには IPv6に対応しているプロバイダを選ぶ必要があります。
通信規格以外で問題が生じている可能性

全てチェックしてもまだ回線速度が遅い…
という方は、以下もお試しください。
接続機器の問題
IPv6でIPoE接続を行うためにはルーターがIPv6に対応していなければなりません。
型が古くスペックが足りない場合には、IPv6に接続する事自体が不可能です。
また、IPv6に対応する設定への変更が必要な場合もあります。
回線会社を変えたのに速度が出ない方は、ルーターを一度見直してみてください。
端末の問題
OSが古いバージョンだったり、更新プログラムが溜まっていたりといった原因で速度が落ちることがあります。
この場合は、OSをアップロードしたりプログラムの更新を完了させたりすることで、改善されることがあります。

回線の最大速度だけじゃなく、通信方式と接続方式や接続機器も大切だという事がわかったワン!

NURO光はIPv6でIPoE接続だから、これらの問題もクリアできちゃうんだよ!
回線速度に悩んでいる方は是非検討してみてね!